伯爵からモーツァルトの奪還を命じられて、ベートーヴェンはボンを旅立った。目的地はウィーン。そこには時代の寵児、ハイドン兄弟が待ち受けている。兄ヨーゼフと弟ミヒャエルの二人の手中に、至宝モーツァルトのハートが囚われている。見送った伯爵の名はヴァルトシュタイン。エラール製の最新式の武器を贈られたベートーヴェンは、作曲した渾身のミッションに伯爵の名前をつけた。 http://amzn.to/mw7M2c
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- リリー・クラウス(ピアノ)
- ベートーヴェン:ピアノ・ソナタNo.8《悲愴》、No.21《ワルトシュタイン》 http://amzn.to/mw7M2c
- CDは クラウスの芸術(22) べートーヴェン ピアノ・ソナタ集
アナログ・オリジナル盤について、詳しくはこちらをご覧下さい http://amadeusclassics.otemo-yan.net/
ハ長調のソナタは続く《熱情ソナタ》よりも勝っているのに、25分の長大さで、演奏や録音は難攻不落。当のベートーヴェンが、第2楽章を現行の5分ほどのアダージョに差し替えています。本来、ここにあった第2楽章は何処へ行ったのか。
それは何らミステリアスではなく《アンダンテ・ファヴォリ》として作品番号はつけられなかったけれども出版されています。このあたりベートーヴェンのふっきりの悪さ、ハイドンの元でモーツァルトの精神を受け取ることが出来なかったのは止む無しかしら。
元はアンダンテだった第2楽章が、書き換えられてアダージョになっている。それこそミステリーで理解しにくいところ、聞き様では2楽章制のソナタに思えます。ソナタ形式の体裁をとるためのようです。いっそ、2楽章のソナタに出来なかったのかしら。その点はまだまだベートーヴェンも、貴族を聴衆に信じて、思って演奏していたのですから止む無しかしら。
マーラー、ブルックナーと言った切り詰めてしかるべしと思える作品が、原典版が有り難し、有り難しと言う支援者に答えてだらだらのんべんだらりとしている時代だから、ベートーヴェンの《ワルトシュタイン》を、第2楽章に《アンダンテ・ファヴォリ》を挟んで聞き直すのも一興ではないでしょうか。21番の《ワルトシュタイン》、23番の《熱情》共に、“運命の主題”に支配されています。
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【声楽曲】
- レーベル:独 MUSICAL MASTERPIECE
- レコード番号:MM 2221D
- オリジナリティ: –
曲目:ベートーヴェン:ピアノ・ソナタNo.8《悲愴》、No.21《ワルトシュタイン》
試聴感とレコード盤、ジャケットのコンディション:
- 録音は1960年代としか分かりませんがリリー・クラウスは当時コンサート・ホールに、いくつかのLPを残していて、特にシューベルトの《楽興の時》は名盤と言われたものでしたが、国内盤の音質は粗悪なものでした。ここでのクラウスはあたたかみのある音質で、その音色はベーゼンドルファーを思わせます。少なくともスタインウェイではないと思いますが・・・・・・大変まろやかなピアノの音です。
- 盤は問題の無いNMコンディション。
- ジャケットは正面大変綺麗ですが、裏面下部に若干の汚れがありますが、全体ではNMコンディションです。
- モノラル。
ⓇNM ⒿNM
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