外務省音楽親善使節の退任を済ませて帰国した古賀政男をコロムビアレコードが専属作曲家として迎えて、藤山一郎と二葉あき子さんのデュエットで録音。昭和の流行歌の第2期黄金時代をコロムビアレコードが制していた頃のヒット曲。NHK連続テレビ小説「おひさま」では、主人公・陽子の兄の茂樹が予科練に入隊した翌年。長兄の春樹と陽子が、名古屋帝大の医学部と師範学校で学んでいた時代でドラマではすっぽり抜けている一年間です。戦争が始まってもジャズ調の『歌えば天国』と言った陽気で戦時色を思わせない曲も、まだまだ先まで許されていました。 http://amzn.to/kL6I6F
東宝映画「春よいずこ」主題歌、コロムビア 30526A 昭和15年3月発売
銀座の街 今日も暮れて
赤き灯燃ゆ 恋し東京 恋し東京
あの窓この小径 やさしの柳
あこがれは悲しき 乙女の涙
風よ運べよ いとしの君へ
歎きの道 ひとり行けば
みどりの樹に 鳥はうたう 鳥はうたう
やさしく寄り添いし 姿はいずこ
おもいでの窓辺に 忘れな草が
風に泣いてる きのうも今日も
夕焼け空は 君と眺め
うたいし歌 楽しいメロディー 楽しいメロディー
うたえば涙ぐみ こころは咽(むせ)ぶ
落葉ちる朝(あした)に 雪ふる宵に
呼ぶよこの歌 帰らぬ涙
(東宝映画「春よいずこ」主題歌)
(コロムビア 30526A 昭和15年3月発売)