音楽ミステリー 4年に一度の『牛ヒレ肉の料理』 – 消化を助ける音楽 それがB級グルメでも

今年は29日まで2月があるぞ。と気づいたのは一昨日だった。この日がお誕生日って、そうそう居ないだろう。と、思ってみれば結構の数居るようです。閏年だけの日なので、純度は高いといった印象。

Rossini

アマデウスクラシックス!クラシック専門アナログ初期盤LPレコード通販サイト:閏29日。4年に一度の『牛ヒレ肉』の料理。 via amadeusclassics.otemo-yan.net

作曲家のロッシーニぐらいしか思い当たらない事でしたが、発明家、映画監督、女優、歌手、ジャーナリスト、アニメーター・・・しかし、スウィフトとロッシーニが極みの存在だろう。
二人とも長寿であったし、それに比して活動期間の濃縮度は高い。ロッシーニを例にとれば、最初のオペラを18歳で作曲して、いきなりオペラ座デビュー。演奏家ならともかくも、作曲家でこれは異例だ。生涯に書いたオペラ39本。これを少ないと観るか多いと観るかは・・・彼が代表作《ウィリアム・テル》を最後に作曲家をやめたのが38歳という若さなのだから、何とする。しかもすべてが劇場に上演され成功をしているのだから。

ブラームスにしろ、ドヴォルザークにしろ、ようやく世間に認められた歳。モーツァルトやショパンは他界している年齢なのです。ロッシーニは『食べる事が至上の楽しみ』と後半生は料理人を極めた。
友達と船遊びをした時に、手にしてたトリュフ詰めの七面鳥を湖に落とした事は悲しかったと、、、、人生の中で、初めて自分の上演作品でヤジが飛んだ時と、パガニーニの演奏に接した時の感動と並べて三度だけ涙した重大事に上げているほど。半ばユーモアとも受け取れるけれども。

ロッシーニが工夫した料理はかなりの数ある様ですが、なかでも『トゥルヌド・ロッシーニ』は今でもレストランのレパートリーに名前を残しています。
『牛ヒレ肉のロッシーニ風』と訳されるこの料理。ソテーした牛ヒレ肉に、フォアグラとトリュフを添えた料理。ソースはデミグラスソースで頂く。一行か二行で説明が終わってしまうシンプルなレシピだけれども、その分工夫のしがいもあるだろうし、素材選びもきわまりそう。

ロッシーニはオペラだけで無く純粋器楽曲にも良い曲がいっぱい。歌と美食グルメだけに、食卓の音楽にもぴったり。消化に良い音楽です。

グルメに飽いたか、引退後に書かれていた「老年のいたずら」という13セットからなる曲集は様々な楽器、編成の音楽集。1曲1曲の名前が何ともミステリー。オペラ全39本を聴いた後に聴いてみると〜…

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