雪汁のような雨が降っていた日曜日の熊本。朝から終日、厚い雲に空は覆われていました。
熊本市立博物館で毎月開催している『蓄音器でレコードを楽しむコンサート』の第285回は、1月22日に行います。
会場は熊本市立博物館の2階研修室。時間は午後1時30分開始です。
天気の優れない寒い中を今日、博物館に訪れた方もいらっしゃると思います。ずっと12月と1月は第3日曜日に新年の挨拶も兼ねて行ってきましたし、市政便りには今日のコンサート開催となっています。
博物館のスケジュールの遣り繰りの都合によるそうで、特別展示室はもとより研修室も他の会の会場に決まってしまったとかで第4日曜日になりました。
1月22日の内容は、第1部クラシックは『ドヴォルザーク作曲 交響曲第5番《新世界より》」
SPレコードはストコフスキー盤です。SPレコード時代の《新世界》交響曲の定番ですね。「あれ?《新世界》は交響曲第9番だよね』という声があるでしょう。
ドヴォルザークの『新世界』交響曲が9番に落ち着くのは1970年代になってからです。1960年代、ステレオ録音されたカラヤンのレコードも数字のところを5番から9番に修正して発売されています。
第2部は『リクエスト』。大矢野明『名曲百選』から会場でリクエストを募って、聴いて頂きます。当会も第1回から20年以上。大矢野明氏の100枚のSPレコード盤も、その時から1枚もかけること無く聞き続けられてきています。
戦中戦後の流行歌(・・・歌謡曲という言葉は、1970年代から使われ出します。)から、後世に残される名曲として大矢野明氏が所有されていたSP盤から状態の優れたもので選ばれたコレクション。録音され発売されてから、新しいものでも60年が経っているのに良い音で聴けることには驚かされます。ものが良いこともさることながら、丁寧にメンテナンスをされてきたからに他なりません。
カーネーション、おひさまと戦前、戦後を舞台としたNHKの連続テレビ小説。それでも蓄音機を聴く場面が登場しますが、そうしたものから感じるSP盤とは違った力強い再生音を堪能してください。
きっと思いを新たにされることでしょう。SPレコードへの楽しみをこの『名曲百選』は感じさせてくれます。SPレコードと蓄音機を楽しむ会
独 ETERNA/827103/スウィトナー指揮ドレスデン・シュターツカペレ/ドヴォルザーク:交響曲No.9「新世界より」/ブラック・ラベル、1stラベル