《蓄音器の音》聴きませんか – 初雪の熊本に流れる第9の調べ 明日、日曜日に第284回蓄音器でレコードを楽しむコンサートを開催致します。

熊本では昨日、16日金曜日に初雪が観測されたと気象台から発表がありました。午後3時頃に降った小雨の中に雪が舞っていたと言うことで、昨年より9日早く、例年からは7日早い初雪の観測記録となりました。

いつもは熊本で雪を感じるのは、年越しの時期や初売りの買い物の帰りだったり。昨年は年末の買い物の最中でした。日本の北の方では一晩で庭の愛車が雪に埋もれている。今から掘り出してから出勤だと写真を見せてくれたネット越しのつきあいも今朝はありました。そうした風情からすれば熊本は可愛いうちだろうけど、道を歩いていて雪がちらついている光景はクリスマスを過ぎて年の瀬を感じます。

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年の瀬のクラシックの恒例はベートーヴェンの『合唱』。今日、12月17日はベートーヴェンの誕生日です。

 

宮廷楽士の父と子

料理長、料理人、庭師が居て一番下が音楽家と、宮廷に仕えている職業は位置していました。ボンの宮廷楽団は17名の楽士を抱えており、その長である宮廷楽長がベートーヴェンの祖父。名前も同じ、ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン。バス歌手として務めて居ました。

そのため父、ヨハンは頭を押さえつけられていたようです。宮廷テノール歌手でしたがアルコール中毒で、年中酒に溺れていきました。酒で喉をつぶして歌えなくなってからは息子をモーツァルトのような神童に仕立てて金もうけを考えていたようです。そこには、宮廷に縛り付けられることなく活躍したモーツァルト親子へのあこがれがあったのかもしれません。

1770年12月17日に生まれたベートーヴェンは幼い時からピアノやヴァイオリンをたたき込まれ、学校にもろくに行けませんでした。しかし音楽の才能には恵まれ、11歳で宮廷オルガニストの助手、12歳で宮廷管弦楽団のチェンバロ奏者に、13歳で有給の宮廷オルガニストの代理に成ります。

14歳で宮廷音楽家に任命されたベートーヴェンは、17歳の時にウィーンに出掛け、モーツァルトを訪れています。そして20歳の時に、ロンドンへ行く途中にボンに立ち寄ったハイドンに感心されて弟子入りを許されます。

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明日、18日午後1時30分から熊本博物館2階研修室において、第284回蓄音器でレコードを楽しむコンサートの今年最後の例会を開催致します。

聴いて頂く《第9》の盤は英COLUMBIA(現EMI CLASSICS)盤。第2楽章の盤などは、スタンパー1A(読み取りやすいように写真の右下の色を反転させています)となっているので初版プレス。優れたコンディションのアルバムです。

曲は《第9》の第3楽章、昨年12月に行った「第272回蓄音器でレコードを楽しむコンサート」で収録した音源で、会場の物音来場者の会話などが聞こえます。8枚組全16面から第8面の音です。