更衣月、坂本龍馬も見上げて一時心癒しただろうね。

幕末の動乱期に、江戸と薩摩を往復していた坂本龍馬は、途中度々熊本の横井小楠宅を訪れています。現在は横井小楠記念館と成っている”四時軒”は、他の地域で観られるような観光ルートではなく日常的な住宅街の中にひっそりとしています。観光資源としては、訪れるのが難しいところではないでしょうか。

記念館の正面に当たる北側は、マイクロバス一台がようやっと通れるぐらいで普通自動車はすれ違うことも出来ません。道はくの字に度々曲がっているし、迷路に誘い込まれるようです。

記念館の南側は川と言うよりも沼地のようなもので、開発は手つかず。おそらく坂本龍馬も再訪したら、懐かしむんじゃないかと思えるほどです。NHKの大河ドラマ”龍馬伝”の製作が決まった時は、所縁有る横井小楠とのシーンに当時のままが残るここでロケをされればいいのにと郷土史を研究されている方たちは願ったほどでした。

しかし、記念館の駐車場には何台の車が止めることが出来たでしょう。ただ100年前から殆ど変わっていない景観には特別な想いで浸ることが出来ます。